メンズエステの女の子にシチューを作ることになった話②

扉を開け、出迎えてくれた女の子はどこかしら大学時代の後輩を思わせる

 

自然派由来のナチュラルでオーガニックな女の子だった。

 

施術時間を無駄にしないため、事前にシャワーを浴びていたものの、

 

女の子が予想の30分以上早く来てしまったため髪は濡れたまま、

 

バスタオル一枚を腰に巻きつけたまま、

 

下着は何もつけていないその状態が

 

女の子と自宅で二人っきりというそのシチュエーションの興奮度をさらに加速させる。

 

前回同じようなエッチなメンズエステ店に行った際には

 

キンタマしか隠せないようなペラッペラの髪パンツを穿かされた記憶があったため、

 

こちらからさりげなく「こういうサービスのお店初めてなんですよ〜」アピールを

 

しつつも最低限のマナーを持ち合わせていることを証明するため

 

「髪パンツ、履かなきゃいけないんだよね?」と聞くと

 

なんと女の子は

 

「別にどっちでもいいですよ〜」

 

『どdドドドドどっちでもいいの?』

 

思わず星野源ドラえもん並みに動揺してしまった。

 

これは。ゴクリ。

 

ヌキありのお店だ。

 

一番興奮するやつだ。

 

そのまま自分は全裸の状態でいつも眠りについてるベッドに横たわった。。。。

 

 

 

 

施術が始まり、女の子との当たり障りのない会話が展開される。

 

「仕事は何してるの〜?」

 

「週末は何してるの〜?」

 

そんな質問が繰り出される中、

 

「食事はどうしてるの〜?」

 

ついに待ち望んでいた質問が来た。

 

なぜなら私は一応現時点で特別な事情がない限り、毎晩自炊をしており、

 

しかもこの日に限ってはポテトサラダを大量に作り置きしていたのだ。

 

 

 

施術が終わって「ポテトサラダ食べたい!」と言ったので冷蔵庫から取りだし、

 

小皿とスプーン、水とともに女の子に差し出した。

 

ニンニクを隠し味として入れていたので

 

さりげなく口臭のことを気遣い、「にんにく入ってるけど大丈夫?」

 

と言ってあげた。「なんて気がきける男なんだ」と我ながら感心した。

 

女の子は「全然大丈夫だよー!」となんの屈託もない笑顔を見せ、

 

山盛りのボウルから小皿にポテトサラダを移した後、口に頬張った。

 

グルメリポーターのお手本のように、口に入れた瞬間に「ん〜おいひーっ!」

 

「いや、、、、惚れてまうやろっt ///」

 

思わずチャンカワイが憑依してしまった。

 

思えば、過去20数年という私の人生の中で何か料理を作り、

 

それを食べてもらうというイベントは一切存在しなかった。

 

それが今、わずか数時間の待機時間と1万数千円のコストによってこれほどまでに

 

あっさりと発生してしまった。

 

そして、私は誓った。

 

「この女の子にシチューを食べさせてあげたい。」

 

「この女の笑顔を見るために生きていくんだ。」

 

 

そう思った私はバイトだと言いつつお店のHPに出勤の掲載がない女の子

 

を二度と指名することは出来ないだろうと思った。

 

f:id:tenngu3932:20200407000435j:plain