メンズエステの女の子にシチューを作ることになった話①
引っ越してから一ヶ月。
学生時代から夢見ていた一人暮らし。
誰にも干渉されることのない自由気ままな生活。
何一つ不自由はない。そう、何一つ。
女の子がいないこと以外は。
周囲の人たちには「彼女なんていらないですよ〜」
と一人暮らしの充実度と彼女という存在に頼らずとも日々の生活を満喫できるアピール
をしているが実際それが100%の真意では無い。
基本的に一人が好き(友達がいない)なので、
外食や食事を一人で行うことを苦には思わないし思ことはない。
むしろ一人の方が相手の心情や状況を考慮する必要がないので行動範囲が広がる。
一人とは自由なのだ。
ただ、やはり自分も男である。
たまには、たまにはでいいから
「でも見たい隣で目覚めておはようと笑う君」
なるものを見てみたいと思ったりする。
そう思った自分はスマホのお気に入りフォルダに忍ばせていた
気になるメンズエステ店のページを開いていた。
ここでいうメンズエステとは
もちろん鼠蹊部を入念にマッサージしてくれる
エッチなメンズエステのことである。
今までは店舗型の店しか利用していなかったのだが、
一人暮らしという実績が解除されたので晴れて
「家に女の子と二人きりになれる」
という夢のようなシチュエーションを味わえることに胸を高鳴らせていた。